勉強会

 今日は、減災のイベントに行ってきた。NHKの報道ディレクターが、中国四川大地震被災地の様子を報告するというものだ。四川大地震は、死者・行方不明者が9万人近くにのぼる大災害である。ディレクターの方の話では、現地には、テレビでは伝えられないような腐敗臭が常に漂っていたそうだ。やはり、改めて現地の情報を聞くと、被害の甚大さを再認識した。特に中国は一人っ子政策が施行されているので、子どもを失った親の悲しみは、一際大きいかったと思う。

しかし、学ぶべきところも多々あった。中国では、震災後1ヶ月には、仮設住宅に加えて、高齢者向けに、ベッドや風呂などが完備された恒久住宅が建設された町もあること。震災直後から、山岳部に住む少数民族は、観光業を柱とする復興方針を決め、テレビなどのメディアでPRしていること。ボランティア休暇という会社の制度を利用して、会社員がボランティアに駆けつけていること。ボランティアと政府が復興について議論する場があるということなど、日本で災害が発生した際にも有効だと思われる、復興の取り組みが多くあることを知った。海外の災害からの復興プロセスから、学ぶべきところは多いということを知った。そして、そういったことをメディアは教訓として伝えていく役目を担えるし、NHKのディレクターもそれを目標としていると言っていた。自分もそういう役目を担っていきたいと思う。

そして、振り返って思うのは、やはり減災のイベントに行かなければこのようなことは学べなかった。何かを学ぶということは、主体的に自ら行動していくことが大事であることを再確認した。