時代の変わり目

[日記]チャリ的ビフォーアアフター
今日、ママチャリの時代が終わった気がした。

クロスバイクにまたがって、京都は道が広くて走りやすいぜい、と一人悦に浸りながら信号待ちをしているときに、そんな風に思ったのである。特に劇的な瞬間でもなかったのだが、これまで感じていた違和感が、ウミガメが卵を産む時みたいに、ぷりっと形になって結実した。

よくよく考えてみれば、時代の変わり方には、2通りあると思う。政権交代とか、よくできた推理小説のように、一瞬にして、それでいて劇的に変わること。もうひとつは、インターネットの普及とか、毎日肌に塗る化粧水のように、徐々に変化していくが、その前後で明らかに差があるものである。

この場合ママチャリの政権交代は、後者にあたる。電動自転車、折りたたみ自転車、クロスバイクが徐々に街中に普及していく中で、ママチャリ搭乗率が相対的に減少してしまったのだ。

そんなことを思いながらジワジワとくる変化を読む力って大事やんな〜って思うのである。島田紳助が言っていたのだが、売れ続ける芸人というのは、X+Yで物事を考えているという。Xが自分が持っている武器で、Yが世の中の流れ。Yを読みながら、Xを調節すると常に高い値が期待できるというわけだ。一発屋というのは、自分が持っているXにたまたまYがやってきて売れてるだけなのだという。
確かに、明石家さんまは、つい数年前はギャグを連発していたが今は全くギャグをやらない。彼も世の中の流れに合わせて芸を調節してるから売れ続けているのだろう。

劇的な変化に同調するのでは、わかりやすすぎて、逆に嫌悪感を増長する。だから、ジワジワくる変化を読んで、したたかに生きたいものである。って簡単にできれば、みんな金持ちになれるんだが。