自己PR

 僕は、今大学3年生で、就職活動をしている。そして、ものすごく解せないことがある。それは、自己PRだ。


「私は猪です」。


「私はイベントで、1000人集めました」。


「私はサークルの代表でした」。


こんな自己PRを聞くたびに、嫌気がさしてしまう。大学生がしてきたことなんて、一部の例外を除いて、大それたことではないと思う。ワーッと酒飲んで、ワーッと遊んで、ワーッと恋愛していたら、あっという間に3年間なんて過ぎてしまうと思う。それなのに、さも企業が求める人材かのように迎合するのはいかがなものか。実績に満足し、実績にとらわれてしまうとそこで人間の成長は止まってしまう。大事なのは常に謙虚な姿勢で物事に接し、学んでいく姿勢だと思う。

企業に入りたいという気持ちは重々に分かる。けれど、大事なのは、そこで何をしていくかであって、面接というのは、単なる通過点であると思う。10年後、20年後の青写真がしっかり描けているか。小手先だけの技術ではなく、そういった、内容が重視されるべきであると思う。少なくとも自分はありのままの自分で勝負して、それで評価されたいと思っている。

最近受験した会社が、「自己PRや志望動機なんて一切聞かない。どうせみんな考えてきてるでしょ。そうじゃなくて、普段君たちが何を考えて生活しているのかが知りたい」といって、対話形式で面接を行い、自己PRなど定型的な質問はしなかった。

こんな会社がもっと増えたらいいなと思う。