会社説明会

最近、思索に耽りすぎている。就活のこと、学業のこと、社会のこと、人間関係のこと、文学のこと。こんなに一度に考えるべきことがあると、さすがに10年間サッカーを継続して培ってきた忍耐力やストイックさを以ってしても、歯が立たない。頭がパンクする。


今日は新聞社の会社説明会に行ってきて、編集局長や常務取締役の方々の心を揺さぶられる話を聞いた。お二方おっしゃるには、新聞記者に必要なのは、真実を追求するという高い志、人と信頼を築くための人格、粘り強さだそうだ。そのために、面接では、何故新聞記者なのか、何故記者になって何をしたいのか、何故新聞社なのかというのを繰り返し聞くという。


それについて考えてみると、ただ文章を書きたいという不遜な理由以外にも、確かに理由はあることにはある。でも、もっと人に伝わるように、吟味する必要性を感じた。たぶんこの3つの理由がしっかりと一貫していれば、ぐっと新聞記者に近づくのだろうと思う。あとは、なるようになる。だから、この3つを最低限しっかりと煮詰めていこうと思った。


と、ここで真面目に就活をしている自分がいることに驚く。会社説明会セミナーに行くたびに思う。周囲との温度差。周りは「私は絶対に新聞社に入りたいんです」オーラを出し、ギラギラと周りを睨みつけている。そんな渦中にいて、自分は、そんな雰囲気が鬱陶しいと感じてしまうのである。新聞記者のしんどい一面、嫌なところをこれまで、割と目にしてきて、新聞記者が世の不正を暴く、立派な仕事だとは思わない。人に嫌われ、罵声を浴びせながらもやっていかなければいけない辛い仕事である。周囲はそんな新聞記者のマイナス面に目をつぶっている気がするのは気のせいか。本音を言えば、僕は新聞記者になりたいんじゃなくて、新聞記者にしかなれないと思っている。だから、必然的に僕は、熱意や志に欠けてしまうのである。よって、面接で、自分の思いを素直に包み隠さず語れるわけがない。志望理由をオブラートに包んで話して面接官をうならせられるのか、熱意や志に欠けて、新聞記者として長年やっていけるのか。そこに、自信が持てない。それぐたい厳しい仕事だ。でも、生憎、僕の就活のテーマは「正直さ」。自分の考えていることを素直に語って、自分が社会にとってどれだけ有用な人材なのかをてんびんにかけてみようとしている。何故ならそれで、自分の能力が評価される自負があるからだ。大手メーカー、銀行、コンサル・・・あらゆる業界に受かる自信はある。でも、新聞業界だけはそうは思えない。だから、これからもっと自分を見つめなおして、自分にとって、新聞、新聞記者とは何なのかを確立しなければならない。その結果、新聞記者になりたくないと思うのであれば、それでいいと思う。


それにしても、頭が痛い。休みが欲しい。文章が書きたいという理由だけで受からんかなあ。