無意識と意識

いつの間にか、ネクタイは一回で締められるようになり、履きなれた革靴で、ペタンペタン歩くようになった。


前は靴のかかとが磨り減らないように、意識していたのに。


スーツを着た人々は、均一的な口調で、適切なやりがいを語る。


そこに感情の発露はない。


人には、怖ろしいほどの順応性が備わっている。


それは、無意識の範疇だ。


無意識と意識。


どっちが強いのだろうか。