面接対策

新聞記者に求められる素養とは?
この問題に関して、僕は2つあると思う。粘り強さと他人を労わる心ではないだろうか。まず、粘り強さは、事件・事故があったとしたら、その真相を突き詰めるために、警察や目撃者や被害者を粘り強く取材しなければらない。例え、怒鳴り返されたとしても、伝えることが仕事であるので、そこで腰が引けていてはだめだ。粘り強く事実を追及することは、どんな取材にも大事だ。そして、もう一つが、他人を慮る心。事件・事故の被害者、遺族は、ただでさえ悲嘆に暮れているのに、マスコミが殺到すれば、精神への苦痛は尚更大きくなる。そんな時に、被害者・遺族のことを慮ることが大事だと思う。JR尼崎脱線事故の1年、2年目の式典では、事故現場で毎回メディアスクラムを目にした。中には、泣きながら逃げ出す人もいた。亡くなった方の冥福を祈りにきているのに、メディアの格好の的になってしまうことの苦痛は計り知れない。だから、そういう時の取材相手の心情をしっかりと考えた上での取材、相手が憔悴しているなら、連絡先だけを聞いて、後で連絡するとか、手紙を出して徐々に信頼関係を作っていくとかそういった配慮が大切だと思う。被害者や遺族を著しく傷つけてまで、事実を報道するのは、メディアの傲慢であると思う。しかし、被害者、遺族の方もゆくゆくはメディアに露出して、世間に訴えていかなければいけない時もやってくる。そういった時のためにも、被害者や遺族との信頼関係は大切にしなかればいけないと思う。
そういった意味で、粘り強さと取材相手を慮る心は記者にとって忘れてはならないことだと思うのである。