橋本知事

現時点では、順風満帆な合理化路線。しかし、府民の声を唾棄した政策や議会の支持を得られない独断に走ると危険である。
2年目を迎えた橋本知事であるが、現時点では、スピーディな政策の実行により、十分すぎる成果を挙げていると思う。国直轄事業の府の負担金を一部カットし、府職員の給与をカットし、不必要な事業を削減し、府の財政を考えうる手段を講じて財政を単年度黒字にした。太田知事では、解決できなかった問題を、橋本知事の持ち前の実行力で実現した。これは、これまでの遅々として進まない行政のあり方を根本的に変えたという意味でも素晴らしい成果であると思う。一方で、合理化を独断で追及する姿勢には、常にリスクがつきまとう。それは、独断であるがゆえに、府民が必要とする事業までも、橋本知事の采配一つで容易に削減することが可能であるということだ。そうなれば、府民の不満も溜まることになる。特にセーフティネット、や医療の面で、行政のサービスが低下することは避けたい。そういった意味で、2年目を迎える橋本知事を頼もしいと思う気持ちが半分、施策を監視する意識を忘れてはならないという半分である。